居酒屋を居抜きで売却したい! 高く店舗売却するためのノウハウと注意点を解説
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店舗を売却するなら、できるだけ高値で売りたいと考えるのは当然のこと。特に居酒屋物件の居抜き売買は活発であるため、期待する方は多いでしょう。一方で、自店にどれだけの価値があるのか、売却価格はどのように決まるのかは分からないものです。居酒屋の物件は、ポイントを押さえることで、効果的に売却ができます。今回は、居酒屋を売却する際のノウハウや注意点をまとめました。
目次
居酒屋を居抜き売却するメリットは?
居酒屋の物件に限らず、飲食店が撤退する際、居抜き売却を選ぶケースが増えています。はじめに、居抜き売却の主なメリットを確認しましょう。
何より大きなメリットが、物件の内装や設備を解体せずに、そのままの状態で売却するため、原状回復工事や設備の処分に費用がかからないことです。また、内装や厨房設備、什器などを売却できるため、造作譲渡料(売却代金)を受け取れる可能性があります。
居酒屋の居抜き売却相場はいくら?
飲食店の居抜き売却の中でも、居酒屋は買い手が見つかりやすい業態なので、閉店から撤退までを長引かせずに済むのもメリットです。居酒屋の売却相場は、店舗の立地や状態などに影響を受け、大きく変動します。
一般的には、造作譲渡料が数十万円からで、100万円から300万円の売却益が得られるケースが多いようです。また、出店人気エリアや繁華街に店舗があるなど、立地が良い場合、400万円以上になることもあります。
知っておきたい居酒屋売却のノウハウ
査定額は、需要の大きさにより決まります。つまり、需要があれば査定額は高くなり、需要がなければ査定額は下がります。次の点は、売却価格を決めるのに重要な要素です。
■立地
居酒屋は「目的来店」より「衝動来店」が多い業態だといわれています。「駅チカ(駅から徒歩5分以内)」「大通りに面している」「多くのテナントが周辺に出店している」「観光地である」といった立地にある物件は根強い人気があるため、査定にプラスになります。
ただし、新店舗を黒字経営にするため、買取希望者が求めるのは適切な家賃の物件。人気エリアや繁華街から離れてしまっても、人通りがある、程よく競合店があるエリアの物件への需要はあります。査定と内見の際には、物件があるエリアの集客力をアピールできるとよいでしょう。
■厨房設備の状態
さまざまなメニューを扱うため、居酒屋の多くは厨房設備をそろえています。買取希望者にとって、充実した厨房設備は魅力的です。年式が古くても状態が良ければ、売却できる可能性は十分にあります。設備の種類、稼働状況、故障・破損がないかチェックしておきましょう。買取希望者にとって魅力があればあるほど付加価値が高くなり評価額が上がるため、状態のチェックは重要です。
ここで知っておきたいのは、設備一つひとつが査定されるわけではないということ。年式が新しいものも古いものも、清掃・可能な範囲で修繕し、査定に備えましょう。同時に、エアコンや電気系統などが正常に動作するかも把握してください。
■店舗面積
広ければ広いほど高額になるというわけではありません。居酒屋の場合、近年は少人数でオペレーションができる小規模物件が人気です。また、店舗の形がよく、レイアウト自在にできる物件も好まれます。ある程度の広さがある店舗の場合、同業態への売却にこだわる必要はありません。汎用性が高いことをアピールできるとよいでしょう。
■清潔感
買取希望者が内見する際には、店舗の第一印象が非常に大事。飲食店において、衛生的であることは最低限であるため、常日頃から厨房も客席も掃除をしっかりし、清潔に保ってください。見えないところの清潔感も大切です。排水管や排気ダクトの油汚れ、グリストラップのヘドロの清掃も忘れず行いましょう。これらの清掃が行き届いていると、それ自体が評価の対象になるうえ、店舗内のにおいが気にならなくなるため、好印象につながります。
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居抜き売却を進める前に押さえるべき2つのポイント
通常、賃貸借契約には、「原状回復義務」が定められており、賃借人は原状回復を行ってから、貸主に物件を返却しなければなりません。しかし居抜き売却をするということは、義務を果たさないということでもあります。そのため、居抜き売却を希望する場合は、貸主の承諾をとってから進めてください。
また、一般の不動産業者では居抜き物件の取り扱いに慣れていないために、高価売却に至らないことが予想できます。そもそも依頼しても断られてしまうこともあるでしょう。居抜き売却では、ノウハウと豊富な経験を持ち合わせる専門の買取業者に依頼することも忘れてはいけないポイントです。