店舗の売却、造作譲渡を行う際、既存の設備状態が売買金額に大きく影響します。
買取募集を始める前に各種設備について事前に確認しておくべきポイントをお伝えいたします。
店舗の譲渡・売却に際し、エアコンが故障していたり、電気が切れていたりすると譲渡額の価格交渉の際にとても不利になります。そういったことがないように事前に点検し、整備していた方が後々のトラブル回避にもなります。仮にエアコンなどが故障している場合は、必ず譲渡仲介人に申告するようにしてください。
エアコンや電気設備などは、一部貸主が所有しているものがあります。当然そういったものは譲渡の対象物にはなりません。どちらが所有しているものか曖昧なものについては、テナント側の方で確認しておくようにしましょう。
店舗の募集が決定した時点から物件は商品となりますので、店舗内の清掃には配慮しましょう。買い手は必ず物件の中身を細かく見学をします。 各種厨房設備、エアコンまわり、トイレなど特に汚れが目立ちそうな部分は念入りに清掃をしておくことをお勧めいたします。
店内の壁、床、窓ガラスなども一度きれいに拭いておいた方がよいでしょう。また、倉庫などに放置しているゴミがないかもチェックしましょう。 後で出せばいいやということで、廃棄物などが山積みになっているような状態だと印象としては良くありません。
また、希望者にはできるだけ早く現地を見学していただくことがポイントです。 見学希望にいつでも対応できるよう努めてください。 また、内見に立ち会う際には、できるだけ良い印象を与えられるよう配慮しましょう。
店舗の譲渡・売却をする際に、気をつけないといけないのがリースです。リースの対象物をすべて洗い出し、それらのリース残高とリースの満了期間について整理してください。
店舗内で使用するリース物については、リース料金の残額を全額支払って買い取ることができますが、リース会社やリース物によってはできない場合があります。
リース契約を新しい買主に継承するという方法もありますが、その場合、店舗の売却側の方が連帯保証人にならないといけない場合があります。
交渉が始まってから、リース物があることが判明すると、その後の交渉が不利に進む場合があります。リース物がある場合は譲渡仲介人に事前に伝えるようにしておきましょう。
飲食店舗の売却は、募集から1~3ヶ月ほどで売買が完了するケースが多い傾向にあります。
ただし、売却価格や賃料が相場に比べて高い場合には、さらに時間がかかることもあります。
スムーズに売却をするには、募集条件以外に、内装や設備の状態もとても重要な要素になります。
業態別の売却チェックポイントや相場情報が参考になります。
飲食店の店舗売却は、物販店や事務所などのテナントと異なり、内装や設備をそのまま使うことができるという点が大きな特徴です。
また、買手もほとんどが飲食店ですので、立地条件や営業時間の制限など様々な要素を考慮して買取の打診を行います。
その他、原状回復の面でもメリットがあります。
物販店や事務所は、棚やデスクなどの家具類を搬出すると原状に戻せる場合もありますが、飲食店の場合は厨房や床、壁など店内のほどんどを専用に造作しているため、原状回復コストが比較的大きくなります。
居抜きで譲渡すれば、このコストを大幅にカットすることができます。
管理元の不動産会社または貸主に造作譲渡の承諾を取る際には、売却を行いたい理由を明確に伝えたうえで、居抜きで別の方に造作を譲ったり売買をすることが可能なのかを確認する必要があります。
売却ができない理由を詳しく聞くことで、双方にメリットがあるように交渉をすることも可能です。
譲渡の承諾を得る際の交渉方法は状況によりさまざまですので、まずは専門家にご相談することをお勧めいたします。
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