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スナックを売りたい!居抜き売却のポイントは?売却成功のための考え方

2024-04-23 14:11:41.0 更新


画像素材:PIXTA

コロナ禍やお客さんの高齢化などが影響し、撤退をするスナックは少なくないでしょう。スナックは売却が難しいといわれますが、ポイントを押さえれば売却は可能です。今回は、スナック売却のポイントをまとめました。

まずは立地条件を確認し、売り出しの方向性を決めて

あるエリアに数軒が集中して開業していることは珍しくないスナック。競合店が近くにある状況であるため、売却においては周囲の店舗と比較されやすい傾向があります。そのため、自店舗ならではの良さや可能性を見つけることがとても重要です。

売却をしたいとき、まず確認しておきたいのは、「深夜酒類提供飲食店」が開業可能なエリアか、もしくは「風俗営業」が許可されるエリアかどうかです。自分が開業したときには問題がないエリアであっても、年月を経て周辺環境が変わり、学校や図書館、病院などが建ち、いわゆるスナックの開業ができなくなっていることもあり得ます。「スナック物件」「他業態の飲食店への転用可能な物件」のどちらの方向で売り出すのかが変わるため、立地条件を改めて確認しましょう。

スナック物件として売却するポイント

一般的なスナックは「軽食」を扱います。本格的な調理はしない傾向にあるため、設備や機器の充実度は高くなくても査定にマイナスにならないでしょう。また、スナックの文化ともいえる「カラオケ」には音の問題が伴います。音漏れ・騒音対策ができていることは強みになるため、しっかりPRしましょう。なおスナックはひっそりとした入口であることが多いため、外看板を設置したいと考える方は多くいます。そのため設置が可能な場合もプラスに。もちろん、駅が近い立地であることもポイントで、お客さんによっては「終電まで飲める」楽しみになり、深夜帯に帰宅することになる従業員にとっては安心感になります。

売却の際、物件の狭さが気になる方がいるかもしれませんが、そこまで心配する必要はありません。スナックは、少人数で営業をすることが多いため、“ママ”の目が行き届く手ごろな広さの物件が理想的だと考えられるようです。

「ネオスナック」開業ブームが発生中!

中には「これからスナックを開業する人はいるのだろうか?」と思う方もいらっしゃるはずです。実は近年、「ネオスナック」と呼ばれる新世代スナックが登場。ママはゆとり世代、客層は20・30代の男女なのだとか。経営者も若いため、開業資金を最低限にできる居抜き物件の売買に前向きです。スナック物件を探している人は決して少なくありません。


画像素材:PIXTA

転換可能な物件として売却するポイント

では、スナックという先入観を取り除き、飲食店の居抜き物件を探している方には、どのようにアピールしていくのが良いのでしょうか。まず、飲食店経営で必要なのが、ガスの設備、排気ダクト、グリーストラップなどです。店内設備が充実している場合、他業態の飲食店へ転用しやすいといえます。工事費用が省けるため、物件探しをしている方がチェックするポイントでもあります。また重飲食が可能な場合、カウンターがあることを強みとして、ラーメン、丼もの、カレーなどの物件を探している方にアピールしましょう。とはいえ、カウンターは店舗の形を考慮しレイアウトされているでしょう。レイアウトを自由に変えることは難しいため、使い勝手や導線の良さを伝えるようにしてください。なお、あまり調理をしないため、スナックは天井が低い傾向にあります。例外で天井が高いと転用できる業態の幅がさらに広がります。

清潔感があることは査定にプラスになる

スナック、他業態の飲食店を問わず、店舗の清潔感は大切です。客足が落ちて閉店をする場合などは清掃が行き届かなくなっていることも考えられます。清潔感は売却価格を決定づける要素のひとつなので、日々の清掃は怠らないようにしましょう。地下階の店舗の場合、湧水ピットや汚水桝の定期的な清掃ができていないと、ニオイや虫が発生したりすることがあります。必要に応じで物件オーナーに相談するなどして対策をすることをおすすめします。

売却しづらいと思われがちなスナック物件ですが、自店の強みを引き出すことで、さまざまな層から注目される物件になります。居抜き売却をぜひご検討ください。

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