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コロナ禍やお客さんの高齢化などが影響し、撤退をするスナックは少なくないでしょう。スナックは売却が難しいといわれますが、ポイントを押さえれば売却は可能です。今回は、スナック売却のポイントをまとめました。
あるエリアに数軒が集中して開業していることは珍しくないスナック。競合店が近くにある状況であるため、売却においては周囲の店舗と比較されやすい傾向があります。そのため、自店舗ならではの良さや可能性を見つけることがとても重要です。
売却をしたいとき、まず確認しておきたいのは、「深夜酒類提供飲食店」が開業可能なエリアか、もしくは「風俗営業」が許可されるエリアかどうかです。自分が開業したときには問題がないエリアであっても、年月を経て周辺環境が変わり、学校や図書館、病院などが建ち、いわゆるスナックの開業ができなくなっていることもあり得ます。「スナック物件」「他業態の飲食店への転用可能な物件」のどちらの方向で売り出すのかが変わるため、立地条件を改めて確認しましょう。
一般的なスナックは「軽食」を扱います。本格的な調理はしない傾向にあるため、設備や機器の充実度は高くなくても査定にマイナスにならないでしょう。また、スナックの文化ともいえる「カラオケ」には音の問題が伴います。音漏れ・騒音対策ができていることは強みになるため、しっかりPRしましょう。なおスナックはひっそりとした入口であることが多いため、外看板を設置したいと考える方は多くいます。そのため設置が可能な場合もプラスに。もちろん、駅が近い立地であることもポイントで、お客さんによっては「終電まで飲める」楽しみになり、深夜帯に帰宅することになる従業員にとっては安心感になります。
売却の際、物件の狭さが気になる方がいるかもしれませんが、そこまで心配する必要はありません。スナックは、少人数で営業をすることが多いため、“ママ”の目が行き届く手ごろな広さの物件が理想的だと考えられるようです。
中には「これからスナックを開業する人はいるのだろうか?」と思う方もいらっしゃるはずです。実は近年、「ネオスナック」と呼ばれる新世代スナックが登場。ママはゆとり世代、客層は20・30代の男女なのだとか。経営者も若いため、開業資金を最低限にできる居抜き物件の売買に前向きです。スナック物件を探している人は決して少なくありません。
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では、スナックという先入観を取り除き、飲食店の居抜き物件を探している方には、どのようにアピールしていくのが良いのでしょうか。まず、飲食店経営で必要なのが、ガスの設備、排気ダクト、グリーストラップなどです。店内設備が充実している場合、他業態の飲食店へ転用しやすいといえます。工事費用が省けるため、物件探しをしている方がチェックするポイントでもあります。また重飲食が可能な場合、カウンターがあることを強みとして、ラーメン、丼もの、カレーなどの物件を探している方にアピールしましょう。とはいえ、カウンターは店舗の形を考慮しレイアウトされているでしょう。レイアウトを自由に変えることは難しいため、使い勝手や導線の良さを伝えるようにしてください。なお、あまり調理をしないため、スナックは天井が低い傾向にあります。例外で天井が高いと転用できる業態の幅がさらに広がります。
スナック、他業態の飲食店を問わず、店舗の清潔感は大切です。客足が落ちて閉店をする場合などは清掃が行き届かなくなっていることも考えられます。清潔感は売却価格を決定づける要素のひとつなので、日々の清掃は怠らないようにしましょう。地下階の店舗の場合、湧水ピットや汚水桝の定期的な清掃ができていないと、ニオイや虫が発生したりすることがあります。必要に応じで物件オーナーに相談するなどして対策をすることをおすすめします。
売却しづらいと思われがちなスナック物件ですが、自店の強みを引き出すことで、さまざまな層から注目される物件になります。居抜き売却をぜひご検討ください。
飲食店舗の売却は、募集から1~3ヶ月ほどで売買が完了するケースが多い傾向にあります。
ただし、売却価格や賃料が相場に比べて高い場合には、さらに時間がかかることもあります。
スムーズに売却をするには、募集条件以外に、内装や設備の状態もとても重要な要素になります。
業態別の売却チェックポイントや相場情報が参考になります。
飲食店の店舗売却は、物販店や事務所などのテナントと異なり、内装や設備をそのまま使うことができるという点が大きな特徴です。
また、買手もほとんどが飲食店ですので、立地条件や営業時間の制限など様々な要素を考慮して買取の打診を行います。
その他、原状回復の面でもメリットがあります。
物販店や事務所は、棚やデスクなどの家具類を搬出すると原状に戻せる場合もありますが、飲食店の場合は厨房や床、壁など店内のほどんどを専用に造作しているため、原状回復コストが比較的大きくなります。
居抜きで譲渡すれば、このコストを大幅にカットすることができます。
管理元の不動産会社または貸主に造作譲渡の承諾を取る際には、売却を行いたい理由を明確に伝えたうえで、居抜きで別の方に造作を譲ったり売買をすることが可能なのかを確認する必要があります。
売却ができない理由を詳しく聞くことで、双方にメリットがあるように交渉をすることも可能です。
譲渡の承諾を得る際の交渉方法は状況によりさまざまですので、まずは専門家にご相談することをお勧めいたします。
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