飲食店を居抜き売却する際に活用したい仲介サービス。活用するメリットや選び方は?
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飲食店を閉店し売却したいと思っても、「何から始めたら良いかわからない……」という方は少なくありません。そうした方々にとって便利なのが、居抜き売却の仲介サービスです。具体的にどんなサポートをしてくれるのか、どのサービスを選べば良いのかなど、一般的な居抜き売却の仲介サービスの概要や活用するメリット、選び方を紹介します。
飲食店の「居抜き売却仲介サービス」とは?
新型コロナの影響もあり、飲食店を売却したいと考える人が増えています。そんな方々に知ってもらいたいのが、居抜き売却の仲介サービス。店舗の売却相談から、店舗の無料査定、譲渡先の募集、そして契約・引き渡しまで店舗売却を成功させるためのさまざまな支援を受けることができます。さらに、「出来るだけ高く売りたい」「すぐに退去したい」「周囲に知られたくない」「契約書の類は苦手」といった要望や悩みに応えてくれることも。
物件の売買というと、街の不動産会社を思い付くかもしれません。しかし、飲食店の居抜き売却は営業している段階で進めていくことがほとんどなので、飲食店経営と不動産取引の両方を熟知している必要があります。
また、売却後に引き継いだ設備で不具合が生じるなどのトラブルが起きることも考えられ、居抜き売却の経験がない不動産会社には敬遠される可能性も。居抜き売却に精通していて実績も豊富な仲介サービスを利用することで、安心して売却を進めることができ、納得のいく結果につながります。
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どの仲介サービスを選ぶべき? 各サービスを見る際のポイント
現在、飲食店を扱っている居抜き売却の仲介サービスはさまざまにあります。各サービスを見る際に、どんなところに気を付ければ良いのかを見ていきましょう。
■買い手に向けてどう物件を紹介しているか
居抜き売却の仲介サービスをしている企業は、「売りたい方」に向けたサイトと「買いたい方」に向けたサイトの両方を運営していることが多くあります。売却は買い手が見つからなければ成立しないため、買い手になったつもりで買い手向けのページもチェックしてみましょう。買いたいと思える物件のアピールをしてくれているか、自分の店舗が載ったときに良さをアピールできそうか、といった視点で見てみるのがおすすめです。
■売り手と買い手をどうマッチングしているか
売り手と買い手をどうマッチングするかでも結果は違ってくるでしょう。ネット上でのマッチングに力を入れているのか、独自の営業体制があるのかなど、サービスの強みを確認しましょう。さらにこのとき、自店はネットに強いオーナー層に受け入れられやすい物件なのか、年配や職人気質のオーナーが好む物件なのかといった違いを考慮するのもポイントになります。
■どんな料金体系か
料金体系にも違いがあります。手数料を設定している場合もあれば、手数料無料や成功報酬型で初期費用がかからない場合もあります。手数料がかかる場合、何に対しての費用なのかを確認し、納得して支払うようにしましょう。
利用する際の注意点は?
仲介サービスを利用する場合、数社に査定を依頼し、比較する人も多いでしょう。しかし、いざ数社に問い合わせてみると、異なる額が提示されることも多くあります。そのため、査定額はもちろんのこと、それぞれの会社のサービス・サポート内容、信頼性、売却までの過程は開示されるかといった点から総合的に依頼する会社を判断することをおすすめします。