京都で飲食店を売却したい!エリア別高価買取のポイントを紹介
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京都府は趣のある観光名所であると同時に、繁華街が広域に及び、飲食店がにぎわっている都道府県のひとつです。飲食店経営をする人にとって魅力的なエリアだからこそ、飲食店を閉店する際には店舗を高価売却できるのではと考える方は多いのではないでしょうか。京都で飲食店の居抜き売却を検討中の方へ、高価買取してもらうためのポイントをご紹介します。
近年の京都の動き。大きな開発計画は?
京都では現在、いくつかの開発事業が進んでいます。そのひとつが「京都プロジェクト(仮称)」。下京区の京都駅中央口側にある京都中央郵便局が建て替えられ、日本郵政の大型複合ビルが2029年度に出来上がる予定です。また、2023年には駅前地下街と駅ビルの2つの施設が「京都ポルタ」として統合。以来、飲食店などの出店やプロモーションが活発です。周辺エリアでは人流が拡大しています。
さらに2024年12月には、京都市三条駅周辺地域が民間の開発業者に土地利用の規制緩和や税制優遇を認める「都市再生緊急整備地域」に指定されています。これにより、駅前開発が動き出す可能性が高まっており、近隣エリアへの注目も集まりそうです。
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主要駅ごとの地域性と高価売却のポイント
□京都駅
日本有数の観光地の玄関口「京都駅」。駅の南側は、大型バスのターミナルもあるため団体客の需要が比較的多く、対して駅北側は、市内観光への交通網が集中しているため少数客を需要が南側と比較して多くなる傾向にあります。そのため、店舗売却を検討する上では、1組当たりの客数を把握できていると良いです。
また、業態や店内のレイアウトによって来店する顧客の年齢構成や外国人客の構成も変わることが多いので、事前に来店客の構成を把握できていると店舗の売却がスムーズに進めることができるでしょう。
□京都河原町駅
河原町駅周辺は、京都最大の繁華街。四条通と河原町通が交差する四条河原町交差点を中心として、「高島屋」や「大丸」などの大型商業施設をはじめ、さまざまな店舗が軒を連ねています。京都初進出といった際の出店地として選ばれることも多いエリアです。
そんな河原町駅周辺での店舗売却では、顧客層や来店理由などを事前に把握しておくことが重要。観光客から近隣のオフィス利用者まで、さまざまな層が訪れるエリアですが、その中でも自身の店舗はどういった客層が多いのか、ピークタイムはいつ頃なのかといった情報を整理しましょう。店舗周辺の通行者の目的地や動線、周辺の競合店の情報などもまとめておけば、よりニーズに合った買取希望者にアピールすることができます。
□烏丸駅
四条通と烏丸通が交差する四条烏丸交差点を中心に、銀行や証券会社が多く立ち並び、京都の金融・ビジネスの中心地となっています。地下鉄東西線の四条駅と隣接しており、乗り換えの利用客も多いです。
烏丸駅周辺の店舗売却では、観光客が多いのか、地元住民やオフィスの利用者が多いのかなど自店舗の主要な客層を把握しておきましょう。また、来店目的や客単価、繁盛時間帯などは、メニュー設定や商品展開にも関わってくる重要な情報です。具体的な情報があるほど買取希望者が開店後のイメージを持ちやすくなるため、説明できるよう整理しておきましょう。
□烏丸御池駅
烏丸駅と並ぶ京都有数のビジネス街でありながら、六角堂、京都文化博物館、京都国際マンガミュージアムなどの観光地としての面も併せ持っています。また近隣は高級マンションや町屋からなる閑静な住宅街で、隠れ家的な飲食店が点在する地域です。
烏丸御池駅周辺の店舗売却の際には、こうした立地タイプの違いを把握しておくことが重要です。住宅、オフィス、文化施設とさまざまな顔を持つエリアですので、立地によってターゲット層やピークタイムが異なります。同様に、周辺施設の利用者の動線も併せて把握しておくと良いでしょう。
□三条駅
三条駅周辺での店舗売却の際には、自身の店舗にどういった顧層が多いのかを明確にしておくことが重要です。観光客から近隣の住民、オフィス利用者まで、さまざまな層が訪れるエリアですが、東側と西側、北側と南側でそれぞれ立地タイプが異なります。特に西側は飲食店が多いエリアなので、周辺の出店状況や競合を調査しておきましょう。
□出町柳駅
出町柳駅周辺での店舗売却時には、店舗周辺の動線を把握しておくことが重要です。飲食店は出町商店街、百万遍交差点、白川通今出川交差点に多い傾向がありますが、周辺に交通機関が少ないため、駅から離れている場合でも客層の動きを把握することで集客が見込めます。また、客層も家族、学生、観光客と幅広く、それによって客単価が異なるため、店舗の平均客単価を事前に把握しておくとよいでしょう。
飲食店物件を査定に出す際には、「その地で営業してきたからこそ分かる情報」も強みになります。時季や時間帯での人流、客層など経営に役立つ情報を提供することで物件の魅力はさらに高まるため、自店の特徴をしっかり把握しアピールすることで高価買取につながるでしょう。