駅から遠い飲食店を居抜きで売却したい!高額売却成功の考え方、ポイントを解説
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駅から10分以上かかる場所は「遠い」と感じる人が少なからずいることが、さまざまなアンケート調査から分かっています。立地がよい店舗は居抜き売却に成功しやすいことが知られているため、駅から離れた場所にある飲食店の経営者は「立地の悪さから売却はできないのでは?」と悩むこともあるでしょう。そこで、駅から離れた場所の店舗の居抜き売却の仕方を解説します。
居抜き売却はメリットの多い撤退方法
閉店を考える場合、メリットが多い方法として居抜き売却が知られています。通常、店舗の賃貸借契約を解約する場合、原状回復工事費用や解約予告期間賃料がかかるため、まとまった撤退費用が必要になります。一方、居抜き店舗として売却をすれば、原状回復工事をせずに済むうえ、造作売却による利益を得られる可能性がある、解約予告までの期間が短縮できる、退去日ギリギリまで営業できるといったメリットがあります。
駅から離れた物件の売却のポイントは1つ
「料理やサービスで立地の悪さをカバーしてきたが、近年は売上が厳しくなってきた」「駅から遠いもののオープン当時はあった人流が変わってしまった」など、立地にハンディを感じていることから、売却は無理と諦めてしまっているかもしれません。しかし、売却できる可能性はあります。
ポイントは「どの業者に依頼をするか」です。駅から遠い飲食店が売却を成功させたいなら、顧客数が多い、集客力がある業者に依頼をすることが最も重要です。顧客数が多かったり、集客力があったりする業者であれば、多種多様な要望を持つ買取候補者とつながっています。中には「駅近物件は家賃が高いので避けたい。駅から離れていても家賃が安い物件を探している」「隠れ家的な店づくりをして勝負をしたいので、駅から多少遠い方がいい」「立地よりも業態がマッチする店舗を買いたい」「駅からのアクセスより、店舗周辺の環境を重視したい」といった買取希望者に出会えれば、売買が成立する確率は十分にあります。
また近年は、店独自のSNSを活用した話題づくり、ファンづくりによって集客に成功するケースが増えていて、駅からの立地を重視しない物件探しが広まっています。こうした変化が追い風となることも考えられるでしょう。
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実力のある居抜き売買専門業者の見分け方は?
顧客数が多い、集客力がある業者は、多くの売買実績を持っていると考えられます。ホームページに具体的な実績が出ていて、頻繁に更新されていれば、精力的に活動している業者といえるでしょう。業者を決める場合、どんなサービスであっても相見積もりを取るのが王道の方法。業者選びにおいても、数社に査定を依頼してみることがおすすめです。査定金額の根拠をしっかりと説明してくれる業者なら信頼できます。もし知り合いに売却経験がある人がいれば、業者の評判や取引の流れなどを尋ねてみてもよいでしょう。一方で、査定額の高さだけで業者を絞ってしまうのは危険。相場であること、タイミングを逃さないことも居抜き売却成功のための大切な要素です。
また、募集時の掲載情報が充実していれば、問い合わせが増える可能性があります。居抜き売却サポート会社と担当者と良好な関係を築き、話し合いを重ね、成約率を高めてください。