業務用冷蔵・冷凍庫を売りたい！高値で買取してもらうコツは？高額査定で居抜き売却成功へ
画像素材：PIXTA
厨房設備の中でも、特に中古売買が活発なのが「業務用冷蔵・冷凍庫」です。軽飲食であっても重飲食であっても業務用冷蔵・冷凍庫は必需品であるため、積極的に売買されています。そこで、高価売却のポイントをまとめました。
業務用冷蔵・冷凍庫は廃棄より売却がおすすめ！
業務用冷蔵・冷凍庫を手放す主な方法は、処分と売却です。長年使っている場合、「もう売れないだろう」あるいは「売っても少額にしかならない」と思うかもしれません。しかし実際には、中古品への需要は非常に高いです。家庭用冷蔵庫と違い業務用冷蔵・冷凍庫は頻繁に仕様が大きく変更されることはありません。そのうえメーカーが長期的な修理・サポートをしているケースが多く、長く使い続けやすいため年式が古いものでも買取をしてくれるケースが多いのです。
フロン排出抑制法の改正により、2020年4月から業務用冷蔵・冷凍庫の廃棄規制が強化されました。「廃棄物・リサイクル業者に機器を引渡す際には、引取証明書の写しを作成し、機器と一緒に渡さなければいけない」などの決まりがあり、違法に処分をすると行政処分のみならず刑事罰（50万円以下の罰金）の適用対象となります。ゴミとして処分するには、都道府県知事の認定を受けた回収業社に依頼する必要があり、処分に費用がかかります。そのため可能な限り、業務用冷蔵・冷凍庫は、売却をして手放すのが良いと言えるでしょう。
業務用冷蔵・冷凍庫の高価売却のポイントは？
高価で買取してもらえる業務用冷蔵庫・冷凍庫は、どのようなタイプになのでしょうか。
■年式が古くても良いが、省エネタイプがベスト
すでにご説明した通り、ほとんどのメーカーは長期的な修理・サポートをする体制を整えています。そのため、年式が古くでも売却はしやすいでしょう。多くの買取業者は製造から10年近い製品まで買取対象としています。ただし、近年では大幅に省エネできるエコなタイプが登場し、主流になっています。インバーター、マイコン制御、凍結防止ヒーターの性能がない、または低いと査定額が下がる傾向にあります。
■故障していない、正常に動くもの
業務用冷蔵・冷凍庫の需要は非常に多いため、そのまま使える状態であれば査定はプラスになります。故障していないか・冷蔵庫として正常使用ができるかどうかは査定ポイントです。これは1ドアのコンパクトなタイプから大型の4ドアタイプまで、容量を問わず当てはまります。一方、電源を入れてもしっかりと食材を冷やせない、すでに壊れているものは買取を断られることがほとんどです。
■排水処理機能が搭載されている
家庭用冷蔵庫には排水処理機能がついていますが、業務用にはついていないため、通常は排水工事をして冷蔵庫を設置します。排水を取り除く蒸発皿が取り付けられているタイプは排水工事が困難な場所にも設置できるため、重宝されています。
■手入れがしやすい
業務用冷蔵・冷凍庫は長く使うため、手入れがしやすいタイプの方が需要があります。例えば、ドアパッキンがはめ込み式のもの、ドアを開けずにフィルターを着脱できるもの、手入れが必要な場合にランプ表示がされるものなどです。
■大き過ぎるものは需要が少ない
プレハブ冷蔵庫は、鮮度管理をしながら大量ストックができる点で優れています。しかし、設置するには十分な広さが必要で、どんな店舗でも入れられる設備ではありません。大きさと買取額は比例しないでしょう。
■信頼度が高い定番メーカー
多くの飲食店が選んでいるメーカーへの信頼度は高いため、やはり高価買取が期待できます。ホシザキ、フクシマガリレイ、ダイワなどは人気が高いようです。
画像素材：PIXTA
日々の清掃が高価買取につながる
冷蔵・冷凍庫は食べ物を扱う設備なので、清潔に管理していれば査定にプラスになります。食べ物の汚れや調味料をこぼした跡などの付着はその都度きれいに掃除しておきましょう。また、パッキンの部分にはゴミが溜まりがち。外せるパーツは定期的に水洗いするなどしてください。業務用冷蔵・冷凍庫の査定には、付属品が揃っているかどうかも影響します。棚板、取扱説明書、付属の工具などがある場合は、忘れずに準備をしましょう。
居抜き売却・造作譲渡を成功させるには、プロに相談することも重要です。信頼できるプロのサポートのもとで進めてください。
